線形回路の伝達関数:高速分析手法の概要

線形回路の伝達関数:高速分析手法の概要

『Linear Circuit Transfer Function : An Introduction to Fast Analytical Techniques(線形回路の伝達関数:高速分析手法の概要)』は、最近、オン・セミコンダクターのテクニカル・フェローであるChristophe Basso氏が執筆し、IEEE-pressインプリントのWileyが発行した書籍です。

パワー・エレクトロニクス、信号伝送、フィルタリング、RF、あるいはデジタル制御を専門としている技術者を対象にしており、大学で学習した内容を基に、異なる形で応用を加えることによって伝達関数を求める方法を説明します。

 

さまざまな条件における受動回路または能動回路の時定数について考察すると、迅速かつ効率的な方法で、有意味な形式で表現された複雑な伝達関数を明らかにすることができます。

著者は、一度に解くことが困難な複雑な回路から、それを個別に検討できる小さく簡潔なスケッチの連続的に分割する方法を示しています。

断片を組み立てたら、伝達関数はいわゆる低エントロピー形式で表現されます。

 

この本では、古典的定理に基づくリフレッシュによる回路分析の基礎から始めて、徐々に複雑な内容になり、多数の文書化された例を通じて、1次回路からn次回路までを解く方法を教えます(すべての例にMathcad®ファイルがあり、自由にダウンロードできる)。

各章には、トピックの理解度をテストできる10組の演習が含まれています。

教科書のように書かれており、学生向けに回路分析上の異なる視点を提供するだけでなく、日常作業で複雑な電気回路を素早く分析するための強力なツールを必要とする技術者にも役立つ内容となっています。

 

詳細については、著者のWebページhttp://cbasso.pagesperso-orange.fr/Spice.htmを参照してください。

 

 

出典:『線形回路の伝達関数:高速分析手法の概要』オン・セミコンダクター


アペルザニュース編集部です。日本の製造業、ものづくり産業の活性化を目指し、日々がんばっています。