粒子径・形状を約1分で高精度解析 堀場製作所が新装置「Partica」発売
この記事の内容をまとめると…
- 株式会社堀場製作所、レーザー回折・動的画像式 粒子径・形状解析装置「Partica」を発売
- 粒子径分布と粒子形状の解析を約1分で実現し、測定時間を最大50%削減
- 高精度測定とワイドレンジに対応、操作性と拡張性も向上
粒子径・形状解析装置「Partica」は、レーザー回折および動的画像解析技術を用い、粒子径分布と粒子形状の両方を約1分で測定可能な装置である。従来機の特長を継承しながらも測定精度や操作性、拡張性が向上しており、研究開発や品質管理の効率化に貢献する。
Partica詳細
「Partica」は、粒子径分布の測定と粒子形状の解析機能を標準搭載しており、1台で両方の測定を可能とする。レーザー回折・散乱式による粒子径分布測定と、動的画像解析式による粒子形状解析を同時に実施し、測定時間の大幅な短縮を実現した。
医薬品や食品、電池材料など従来測定が難しかった試料にも対応でき、高濃度や水溶性の試料においても詳細な解析が可能となった。測定時間は従来比で最大50%削減され、省スペース化も図れる。
また、高精度測定(標準粒子規格から±0.6%以内)および10ナノメートル〜5ミリメートルという広い測定レンジを備え、半導体製造向けの研磨剤など、ナノ粒子と粗大粒子の両方を高感度に測定できる。
ソフトウェアは刷新され、遠隔操作や自動化、データインテグリティ対応など多様なニーズに応えるプラットフォームを構築。モジュール設計によりハード面での柔軟性と保守性も高めた。
どのように活用する?
「Partica」は、粒子の大きさや形状が製品性能に大きく影響する様々な分野での研究開発や品質管理に活用される。主な活用例は以下の通り。
- エネルギー・環境分野では、触媒や電池材料の研究開発および製造プロセスにおける品質管理
- バイオ・ヘルスケア分野では、抗体医薬品や細胞、薬品・化粧品の製剤、粉砕、コーティングなどの研究および管理
- 食品・飲料分野では、味や舌触り、賞味期限コントロールに関する研究と品質管理
- 先端材料・半導体分野では、半導体材料の研究開発、CMPスラリーの製造管理や精密機器用材料の品質管理などに活用
仕様・スペック
測定方式 | レーザー回折・散乱式、動的画像解析式 |
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測定時間 | 約1分 |
測定レンジ | レーザー回折/散乱式 湿式:10ナノメートル〜3ミリメートル、乾式:100ナノメートル〜5ミリメートル |
解像度 | 動的画像式:1ピクセルあたり最小0.24マイクロメートル |