立ったまま会議をする会社がある|元トヨタマンの目

立ったまま会議をする会社がある|元トヨタマンの目

先日テレビで紹介されていたが、リコー電子は立ったまま会議をしている。

社員の提案に社長がOKを出したそうだ。

会議室の机は、人が立った高さでパソコンなどができるように台を内製で作ったそうだ。

製造業の場合、一般的に工場作業者は一日中立って仕事をしている。

だから事務職だけが一日中座って仕事をしているのは優遇であるとも考えられる。

せめて会議ぐらいは立って行い、効率的に会議を運営するようにすることはまことに合理的だと思う。

新幹線など当然のように座席が用意されているが、製造業の社員が出張する場合、現場作業者のことを考えれば、就業時間なのだから立ったまま乗ってもおかしいことではない。

私は東京や大阪ぐらいなら、指定席を敢えて取らず、自由席に乗り、満席なら立っていくことにしている。

毎日ウォーキングなどをしているのだから、立って過ごすのは丁度トレーニングになってよい。

 

私のクライアントに会議がやたらに長い会社がある。

この会社も製造業なのだから、現場作業者のことを思ったら立って会議をしてもいいはずだ。

今度社長に提案してみたい。


豊田生産コンサルティング株式会社代表取締役社長◎略歴 昭和30年(1955) 愛知県豊橋市生まれ 昭和53年(1978) 早稲田大学商学部卒業トヨタ自動車工業株式会社(現トヨタ自動車)入社 平成16年(2004) トヨタの基幹職チャレンジ・キャリヤ制度(他社への転出支援制度)によりトヨタを退職(退職時資格は課長級) オーエスジー株式会社オーエスジープロダクションシステム推進本部副本部長就任 消耗性工具(ドリル・タップ・エンドミル)専門メーカーで自動車関連以外の業種の現場改善活動に従事。 平成19年(2007) 豊田生産コンサルティング株式会社設立◎トヨタでの職歴(26年)人事部人事課海外関係人事 3年/財務部経理課輸出入経理、国内債権債務管理 3年/本社工場工務部原価グループ鍛造工場能率・製造予算管理、工場棚卸総括 3年/本社工場工務部生産管理室車体・塗装・組立工場生産管理 4年/米州事業部原価企画グループ北米事業体原価管理、北米生産車原価企画 3年/田原工場工務部原価グループ成形工場能率・製造予算管理、トヨタ生産方式部課長自主研 2年/田原工場工務部生産管理室エンジン・鋳物工場生産管理、トヨタ生産方式部課長自主研 8年◎本社部門(人事・財務・原価企画)9年、工場部門(本社工場・田原工場)17年と本社機能、工場機能のそれぞれを幅広く経験。特に工場では生産管理と原価管理という「石垣」づくりとトヨタ生産方式自主研メンバーとして「天守閣」づくりの両方に長年従事。