社長も改善2
前回、社長も改善をするのですと書きました。
社長に参加していただきたい改善の形はいろいろあるのですが、その一つにKZ法という経営を変える整理整頓のやり方があります。
KZ法のKは改善、Zは全体を表すのですが、生産現場の整理整頓活動に社長にも入ってもらうことで、その場所がすっきりするだけでなく、会社全体の大きな問題がそこで浮かび上がり、これまでできなかった経営改善ができるというものです。
5Sをやる現場に、社長や役員、そして営業や設計や管理部門の管理職も集まって、みんなですぐ使わないモノや問題のあるモノにカードを貼ります。
そしてそれらを要らないモノ、すぐ使わないモノ、問題のあるモノに分けてでみんなで、
・これはなんだろう?
・なぜ要らなくなったのだろう?
・どうやってみんなで改善しよう?
と話し合うことで、設計の問題や調達の問題や、営業の問題や、管理の問題が見えてきます。
そしてそれらを見て聞いて話して、いろいろ分かった社長が、設計変更を設計部門と技術部門と調達部門のみんなに指示したり、モノの買い方をもっとチョビチョビギリギリにするよう調達部門に指示したり、生産ロットサイズの変更を生産管理と製造部門に頼んだりということになります。
社長は目の前の現物を見ているので自信をもって支持をすることができるのです。