異なる文化の出会いが新しい文化を作る IoTはITとOTをつなぐ橋

異なる文化の出会いが新しい文化を作る IoTはITとOTをつなぐ橋

人類の歴史は、移動と交流の歴史である。初めての人類はアフリカで登場し、世界に広がったと言われる。そこで集団を作り、その地域独自の文化の起源となった。移動により異なる文化同士の交流が起こり、新たな文化が生まれた。人類の歴史はこの繰り返しである。

そのなかで大きな役割を果たしたのが“橋”である。人や物の移動を阻む川や崖に対し、人は橋をかけることによってそれらを克服した。橋がかかることによって文化の交流の道筋ができ、人類の進化につながってきた。

第4次産業革命を進める上では、ITとOT(オペレーションテクノロジー)の融合が鍵と言われる。つまりは、製造業とIT、社内の情報システムと製造現場といった、これまで異なる文化圏に属していた2つの出会いを作らなければならない。その橋となり、間を取り持つものこそ“IoT”である。IoTという橋が、新しい製造業を切り拓く。


1975年群馬県生まれ。明治大学院修了後、エレクトロニクス業界専門紙・電波新聞社入社。名古屋支局、北陸支局長を経て、2007年日本最大の製造業ポータルサイト「イプロス」で編集長を務める。2015年3月〜「オートメーション新聞」編集長(現職)。趣味は釣りとダーツ。