現場改善用語集【発注点方式】

現場改善用語集【発注点方式】

チラッと耳にした重要そうだが聞き慣れない用語、実戦で知っておくと改善が面白くなりそうな用語、度忘れしそうなのでメモしておきたい用語などを集めた用語集です。

発注点方式(はっちゅうてんほうしき)

対象部品の在庫量が、決められた量(これを発注点という)を下回ったので発注する……なんていうのがこれ。

発注後入荷されるまでに在庫切れとならないように、また、在庫管理費が必要以上に大きくならないように発注点を決めておかなければならない。

そこで、部品の使用状況(需要のばらつき)や調達期間をもとに発注点を計算する。

 

また、発注量を大きくすれば1回当たりの発注費用は抑えられるが、在庫期間が長くなる分在庫管理費が増大するため、発注費用と在庫管理費のトータルが最小となるような経済的発注量を決めなければならない。

発注点方式は、発注点、発注量を適切に設定できれば、かなり理に適った発注方法と言える。

しかし、定期発注と同様に前提となるのは、正しい在庫状況、生産状況の把握である。

 

また、安全のためにある程度の在庫を認める方式なので、調達期間短縮などの改善をおざなりにしていると長期滞留品が増加しかねない。

やはり、教科書やマニュアルなどに書かれてあるようなかっこいいモデルを考える前に、まず改善をしっかり行って標準化やシステム整備を進めることが先決なのである。

 

出典:『備忘録めもらんだむ』面白狩り(おもしろがり)


アペルザニュース編集部です。日本の製造業、ものづくり産業の活性化を目指し、日々がんばっています。