現場改善用語集【標準時間】

現場改善用語集【標準時間】

チラッと耳にした重要そうだが聞き慣れない用語、実戦で知っておくと改善が面白くなりそうな用語、度忘れしそうなのでメモしておきたい用語などを集めた用語集です。

標準時間(ひょうじゅんじかん)(standard time)

標準の技能を有する作業者が、適正な努力をもって標準作業時条件どおりの仕事を遂行するのに要する時間……というのが定義。

標準時間は作業の所要時間の基準となるので、ライン編成や生産設備を設計する時の基礎データになるほか、作業能率の計算や生産計画などの基礎資料として活用できる。

繰り返し作業の多い標準化された工程では、標準時間もできるだけ公平で正確なものが望ましいので、実測やPTS法によって設定する。一方、非繰り返し作業やばらつきの大きい工程ではビデオを利用したり、実績時間から求めることが多い。

 

標準時間は科学的な管理の基礎と言ってよい。

しかし、標準時間の設定にかなりの時間と手間がかかるので、生産管理や能率管理などの整備が先行して検討されていないと、なかなか必要性が認識されにくい。

機械化・自動化が進んで、人作業が製造全体に占める割合が小さくなったことも、標準時間の話題が少なくなった要因の一つだろう。

 

出典:『備忘録めもらんだむ』面白狩り(おもしろがり)


アペルザニュース編集部です。日本の製造業、ものづくり産業の活性化を目指し、日々がんばっています。