現場改善用語集【かんばん】
現場改善でよく使われる言葉を紹介する用語集です。
かんばん
- トヨタ生産方式、ジャスト・イン・タイム(JIT)生産には不可欠な表示道具
- 鉄板やプラスチック、紙でできた札票で、何が、どれだけ必要かが記載されている
- 工程間(サプライヤー含め)でやりとりして生産を管理する
- 1960年代、大野耐三によってスーパーマーケットの業務と商品管理をヒントに考え出され、「スーパーマーケット方式」ともいわれる
- 世界の製造現場でも「KANBAN」として使われている
- 「引き取りかんばん」と「仕掛けかんばん」の2種類がある
- 「日本の自動車技術240選」(日本自動車工業会)に選ばれた
「必要なものを、必要なときに、必要なだけ造る(運ぶ)」ことが基本的な考え方である。この時に、何がどれだけ必要かを表す道具として「かんばん」が用いられる。部品サプライヤーを含めた前工程と一体になって、生産の停滞やムダの無い「物と情報の流れ」を構築している。
引用:トヨタ自動車75年史 トヨタ生産方式詳細解説 より
1950年代に、資金や材料が乏しいなかでムダなものを生産しないようにするためジャスト・イン・タイム生産が改めて試行された。それを実現する道具として1960年代に「かんばん」が考案され、実用化された。後工程は、部品使用時に外した「かんばん」に表示された必要数を前工程に引き取りに行き、前工程は部品引き取り時に外した「かんばん」に表示された必要数を生産するというように、「かんばん」は後工程の運搬指示と前工程の生産指示の道具として広く利用されるようになった。
引用:日本の自動車技術240選 かんばん方式 より
参考動画:トヨタによるジャストインタイムやかんばんの説明
参考動画:トヨタ生産方式(TPS) かんばん生産->JIT 必要なモノを必要な時に必要なだけつくる!