現場改善で「仕事の流れ」が変化するスピードを上げる KZ法【9】
5月29日の号で私はこう書きました。
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これからたくさんのお客様を獲得し、たくさんの商品を作るのです。
そのためにまず必要なのは場所です。
これがなければ将来構想は絵に描いた餅です。
目の前にある使わない要らないモノをもったいないと言って、
将来の可能性をつぶしていいとは思いません。
将来の可能性をあきらめることの方がずっともったいないと私は考えます。
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読んでくださった方から、このことについてもう少し具体的に話してほしいとのご連絡をいただきました。
今回はそのお答えです。
下に示した図をご覧ください。
これはKZ法を実行したたくさんの会社での実績をまとめたものです。
左側の四角のわくの中が最初にKZ法を実行した時のことで、みんなでワイワイガヤガヤと議論するところから活動が始まります。
右側の四角のわくの中は結果の経営成果です。
そしてその二つのわくに挟まれている小さな矢印で結ばれた四角が実行した改善なのですが、一番たくさん矢印が出ている改善成果(真ん中の上にある赤く塗ってある四角)が「まとまった空きスペースの拡大」でした。
すなわち場所を生み出すことはその先の改善へのポテンシャルとなり更なる成果を生んだのです。
これは私にとってもとても意外な結果であったのですが事実です。
これからの厳しい変化の時代に生き残り勝ち進むためには、よりお客様に近付いてニーズに合ったモノづくりをすることが求められます。
お客様も品種も増えていくことでしょう。
それに対応するためにはまず場所が必要です。
しかし多くの工場が既にモノで溢れていて新しい仕事などとても無理無理といった状態です。
しかし銀行からお金を借りて新たに土地を買うというリスクも犯せないし、ということで将来を諦めていたらもったいない!
それがKZ法で場所を生み出すことの大切さなのです。
32号の写真をもう一回見てください。