現場での雑談は大切です【2】
第18話のマンガにはみごとにストレートな雑談が出ています。
マンガの結論もそうでしたが、私もあの手の雑談が改善に結び付くことはまずないと思います。
では私が現場で改善をするためにする雑談とはどんなものか? ですが、いくつかポイントがあります。
まず改善対象となるものが見えること。
だから私はほとんどの場合現場で実際の改善がされたところにいます。
そしてテーマが共有化されていること。
その場で目の前のモノやコトを指さしてますから共有されています。
加えていろいろな人がいること。
改善会ですから社長や工場長だけでなく営業や技術など他部門の人もいます。
この頃、多様性とかダイバーシティとかいう言葉を時々聞きますが、これですね、いろんな人がいるといいのです。
工場の中のモノ、例えばみんなの目の前で現在生産中のモノは、営業がその注文を取り、調達がその材料を仕入れ、技術が作ったラインで、生産管理が作った計画に従って、製造が生産しています。
すなわち全員がそれぞれ別々にですがかかわっているのです。
こういう人たちが一堂に会してその時に行われた改善について話をしたり、もっとリードタイムを短くするにはといってアイデアを出し合ったりすると、一人では絶対に思いつかなすごいいことがドーンと涌き出てくるのです。
これが雑談です。
そして、そのすごいアイデアが出た時や、すごい改善が実現した時に、現場から「こういうことは普段なかなか話ができない」といった意見が出るのです。
「普段なかなか……」というとそれでもたまにはあるのかという感じになりますが、まあないでしょう。
何か問題が起きた時くらいはそういうメンバーが集まることはあるかもしれませんが、そうではなく、もっと良くするために集まるのです。
そしてワイワイガヤガヤの雑談をするのです。
勇気を出して時間を取って雑談をしてみませんか!