溺れた人の命を救うライフセーバーロボット「エミリー」

溺れた人の命を救うライフセーバーロボット「エミリー」

国際ライフセービング連盟によると、毎年、溺死する人の数は世界で120万人に上り、そのほとんどが夏に起きているとのこと。そんな海難事故を防ぎ、ライフセーバの活動を助けるロボットが開発されています。

Image-05-Gallery-3-1024x682出典:http://emilyrobot.com/

IEEEフェローで、テキサスA&M大学のロビン・マーフィー(Robin Murphy)博士が開発したのが、長さ4フィートのリモート・コントロール・ブイであるEMILY(エミリー、Emergency Integrated Lifesaving Lanyard)。水難救助用の水中ロボットで、人間よりも早く、溺れている遊泳者に接近して救助活動ができるとのことです。

Image-07-Gallery2出典:http://emilyrobot.com/

マーフィー博士によると「苦しんでいる人々は、まったく思いもよらない行動をとることがあるため、溺れている遊泳者や洪水の被災者への接近は常に危険を伴います。溺れている遊泳者に安心感を与える方法で接近するよう近接学(人による空間の使用とそれが人の行動、コミュニケーション、社会的交流に及ぼす影響に関する心理学的研究)の要素を取り入れEMILYをプログラムしています。」とし、溺れてパニック状態の人でも安全に助けられるとのこと。

参考:EMILY ROBOT – Tough Little Boat

参考:EMILY ROBOT – To The Rescue

これで1件でも悲しい海難事故が減ると良いですね。

参考:EMILY(Emergency Integrated Lifesaving Lanyard)


1975年群馬県生まれ。明治大学院修了後、エレクトロニクス業界専門紙・電波新聞社入社。名古屋支局、北陸支局長を経て、2007年日本最大の製造業ポータルサイト「イプロス」で編集長を務める。2015年3月〜「オートメーション新聞」編集長(現職)。趣味は釣りとダーツ。