溺れた人の命を救うライフセーバーロボット「エミリー」
国際ライフセービング連盟によると、毎年、溺死する人の数は世界で120万人に上り、そのほとんどが夏に起きているとのこと。そんな海難事故を防ぎ、ライフセーバの活動を助けるロボットが開発されています。
IEEEフェローで、テキサスA&M大学のロビン・マーフィー(Robin Murphy)博士が開発したのが、長さ4フィートのリモート・コントロール・ブイであるEMILY(エミリー、Emergency Integrated Lifesaving Lanyard)。水難救助用の水中ロボットで、人間よりも早く、溺れている遊泳者に接近して救助活動ができるとのことです。
マーフィー博士によると「苦しんでいる人々は、まったく思いもよらない行動をとることがあるため、溺れている遊泳者や洪水の被災者への接近は常に危険を伴います。溺れている遊泳者に安心感を与える方法で接近するよう近接学(人による空間の使用とそれが人の行動、コミュニケーション、社会的交流に及ぼす影響に関する心理学的研究)の要素を取り入れEMILYをプログラムしています。」とし、溺れてパニック状態の人でも安全に助けられるとのこと。
参考:EMILY ROBOT – Tough Little Boat
参考:EMILY ROBOT – To The Rescue
これで1件でも悲しい海難事故が減ると良いですね。
参考:EMILY(Emergency Integrated Lifesaving Lanyard)