海外赴任:Communicationに必要なのは、英語ではなかった!

海外赴任:Communicationに必要なのは、英語ではなかった!

社会人が始まって3か月後、「フィリピンのセブ工場に赴任」の辞令を頂きました。

私はテクダイヤに入社する前、アメリカで12年間ほど生活していました。

ですので、英語を使っての生活や会話を苦にすることはありません。

当時、フィリピンについては知らない事が多かったのですが、「まぁ、色々な問題が出てくると思うけど、英語が話せるから大丈夫だろう!」と軽く考えていました。

しかし、現実はそう甘くは無かったです。

 

いざ現地スタッフと会話をしてみても、なかなか話が通じない。

一緒に打合せを行い、「コレにしよう!」と決定したと思っていたのに、伝わっていなかった。

回答では元気よく「OK!」と理解してもらえていたと思っていたら、全然違う内容が出てくる。なぜだろう?

もしかしたら、自分の話し方が「早すぎる」と思い、ゆっくりと話してみるが、それでも通じてない。

会話どころか、情報伝達が出来ておらず、Communicationが成り立ってない状態。

これでは仕事が思うように進まない。でも、一体なぜ??

 

逆に、自分と一緒に赴任した海外経験ゼロの同僚は、現地スタッフと会話していると、なぜかお互いが理解・納得しあえていて、仕事が進んでいるのでした。

「え、何で??」

どうやってCommunicationを取っているのかが、自分には不思議でした。

どの様にして彼が意思疎通をしていたのかというと、技術的専門用語を駆使し、ホワイトボードやノートに図面や数値を書いたり、又は、実際に現場に入って物を見る、等を行っていたのでした。

これにはビックリしました。

英語を用いなくても、ちゃんとCommunicationと仕事は出来るという事に気が付いた瞬間でした。

 

Communicationに必要なのは、英語や日本語などを話せる語学力では無かったのです。

語学力は単なるツールであって、重要なことは意思疎通。

そのための相互理解、つまり相手の意見を聞き、理解する事。

そして自分の意見をわかりやすく伝えて相手に理解してもらう事が基礎にあると思います。

これがCommunicationを上手に取るために必要な要素であったのです。

 

自分はCommunicationが決して上手な方とは言えません。

今回の経験で学んだことを活かし、もっと効率の良い仕事ができるように、努力していこうと思います。


創業40年の製造業。ダイヤモンド事業からスタートしたテクダイヤは、会社本来の「人好き」が作用し、人との出会いを繰り返しながら業態変化を続ける。 現在はセラミック応用技術・精密機械加工技術・ダイヤモンド加工技術をコアとしながら先端技術のものづくりを支える。スマホやデータセンターなどの通信市場、更にはNASAやバイオ領域にも進出中。