海外縫製工場は輸出書類も作成します | ラオス縫製工場の日常
※当コンテンツはCBC Laoの提供でお届けいたします。
下の写真は、縫製工場のトラックにダンボールを積んでいるところです。
工場は、大きな道沿いではなく、小道に少し入ったところにあり、タイまで荷物を運ぶ大型トラックが入ってくることができません。
手間はかかりますが、工場の小さなトラックに荷物を積んで、大きな道までまでいき、大型のタイ行きのトラックに荷物を載せ替えています。
CBC Laoは海外にある縫製工場なので、「商品の出荷」は「商品の輸出」ということになります。国境をまたぐというのは少々面倒で、伝票を1枚書いて宅急便や郵便で出荷するのとは違い、たくさんの書類を揃えなければなりません。
出荷日の前日までに、ダンボールに商品を全てつめて、インヴォイスやパッキングリストなどの書類をあらじめて作って、それからラオスからタイまでのトラックと、タイから日本までの船をあらかめ予約しておかなければなりません。
出荷日には、朝から輸出入担当の職員が朝から銀行に行って振込確認証(?)を取得して、それから税関に通関手続きをしに行ってと大忙しです。
今日は、そんなやらなければならいことがたくさんのラオスから日本へ向けての手続きを紹介していきます。
Form AJなどの原産地証明を取得する場合には、また別な手続きが必要になります。タイなどの国であれば、通関業者がいて、いろいろな業務を代行してくれるようですが、ラオスではそれぞれの縫製工場には輸出入担当の職員がいて、その職員が書類の作成から通関手続きまでしています。
ちなみに、CBC Laoの輸出入担当職員は、創業以来働いている大ベテランです☆
以下が、輸出時に作成する書類になります。
1.輸出申請書
ラオスの税関に対して、輸出をすることを申請します。
2.振込確認証(?)
銀行に出荷商品の代金が振り込まれるということをCBC Laoと銀行で確認します。おそらくラオス独自のものではないでしょうか。
3.輸出申告・輸出許可通知書(Export Declaration)
輸出者名、品目、数量、価格等を記載されていた書類で、税関から輸出許可のサインをもらうと輸出許可証となります。
4.請求書(Invoice)
輸出者名、品目、数量、価格等を記載されている書類で、商品の代金の請求書です。
5.包装内容明細書(Packing List)
それぞれのダンボールに、どんな商品がいくつ入っているかの明細書です。
7.在庫報告書(Stock Control)
CBC Laoは輸出100%企業で、消費税が免除されています。この報告書は、輸入したものやラオス国内で購入したものが、きちんと商品に使われているかを証明します。もっとも大切な書類となります。
8.運送指示書(Shipping Instruction)と運送許可証(Letter of Authorisation)
荷物をバンコクまで運んくれる運送会社に渡す書類になります。
また、提出書類という訳ではありませんが、輸出入の手続きをする職員は、次の書類等を持っていかなければなりません。
1.輸出入業務許可証(IDカード)
2日間の講習をうけると取得できるそうです。輸出入担当の職員は、取得しなければなりません。
2.会社関係の書類のコピー
工場の営業許可証、投資許可証、工場の登録証、税免除証明書など
3.年間生産計画
ラオスでは、輸出100%企業は、1年間に例えばシャツを1万枚、パンツを5,000枚縫製するなど年間生産計画を立てなければなりません。
海外の縫製工場に限らず、生産企業は、縫製して衣類などの商品を作るだけでなく、国境を越えて日本に商品を送るために、多くの書類や手続が必要になってきます。
また、ただ上の書いた書類を作れば良いというだけでなく、実務上その他にも覚えなければいけないことも多いです。