治具化
組立作業では、左手を治具にしている場合が多い。
手は治具にあらず。
治具から治具へ投げ込めること。
その治具はラフガイドが必ずあり、本セットと二段構えであること。
そして、その治具にポカヨケを設置するなり、検査項目を組み込むことである。
それが治具として意味をなす。
部品のベストポイント化も、その治具があることにより決まるのである。
機械加工工程より見ると、設備には基本的には治具がついているが、微妙にアジャスト(調整)してやらないとできない治具もある。
繰り返しのリズム作業の状況があるべき姿とすれば、本来「治具とは投げ込めば『治(おさ)め具』にセットされるべきもの」である。
すなわち、ラフガイドと本セットの二段構えの治具にすべきである。
そこにポカヨケなり、検査装置なり、不良品ハネ出しの道具なりの知恵をつけてノウハウにすることが求められている。
*SPS経営研究所監修「ポカミス撲滅大全」より抜粋