油中粒子計測器「PI-1000」を発売_東陽テクニカ

油中粒子計測器「PI-1000」を発売_東陽テクニカ

この記事の内容をまとめると…

  • 東陽テクニカが油中粒子計測器「PI-1000」の販売を開始
  • レーザー遮光法を用い、独自の脱泡手法により高精度の測定が可能
  • 効率的な状態監視を可能にし、コスト削減や省人化、産業インフラの長寿命化に貢献

2024年11月1日、株式会社東陽テクニカ(以下、同社)は、自社開発した油中粒子計測器(※1)「PI-1000」の販売を開始した。
(※1 油中微粒子計測器:空気中や液体中にある埃や不純物などの微粒子を計測する計数機のこと)

概要

油中粒子計測器「PI-1000」は、レーザー遮光法を用い、独自の脱泡手法により液体中の粒子の大きさ、量を高精度に測定が可能。さまざまな産業で効率的な状態監視を可能にし、コスト削減や省人化、産業インフラの長寿命化に貢献する。

どのように活用する?

「PI-1000」は、オイル中の摩耗紛の大きさと量を高精度に捉えることで摺動部品やオイルの状態を把握し、その交換時期を最適化することが可能となる。細かな粒子を測定するのに有効とされているレーザー遮光法を採用し、振動や熱、濁りといった外的要因に左右されず、ミクロンレベルで粒子の大きさ、量を測定できる。

「PI-1000」を使うことで、潤滑油内の摩耗紛の監視を通してエンジンやギヤの状態を常時監視でき、異常が発生する前にその兆候を捉えることができるため、洋上風力発電設備では、ギアボックスや発電装置などの抜き取り検査を無人での状態監視で代替できる可能性がある。また、自動運転技術の開発が進むモビリティーの状態監視にも生かせる見込み。

製品販売だけでなく測定データの分析サービスも提供し、分析結果から導き出せる適切な対応の提案も行っていく。

仕様・スペック

検出器 発光部 半導体レーザー、最大出力1 mW、波長655 nm
検出器 受光部 PD(フォトダイオード)
検出粒子径範囲 5~150 µm
1回の計測液量 約20 ml
計測可能粘度 ~2400 cSt、計測稼働温度 RT(室温)~60℃
電源電圧 AC100V 50/60KHz ±5% (他電圧に関しては要お問合せ)
外形寸法図 290(+脚部分15)×285×390 mm
重量 約22kg

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アペルザニュース編集部です。日本の製造業、ものづくり産業の活性化を目指し、日々がんばっています。