あなた一人で、手抜きでできる「機械でじゃんじゃん生産できる改善」

まえがき

あなたの勤務する会社には、モノをつくる機械がありますか？

色々な機械が並んでいる工場もあります。

組立工場は機械は少ないかも知れませんが、小さな機械はあると思います。

私は、とある工場に34年間、働いていました。工場の現場改善のサポートをしていたので、工場に行く機会が多くありました。

工場に行く度に、工場の機械が動いていないので、ガッカリしたことがあります。

もちろん、ガンガン動いている機械もあります。どうして、高価な機械を停めているのだろう？と、不思議に思いました。

故障して動かない機械は、しっかりメンテナンスする必要があります。

これは、専門的な機械の知識や設備保全が必要なので、別の専門書に任せることにします。

どうも機械をよく見ていると、人が停めてしまっているのです。もったいないですね。

例えば、工具を使う時に機械を停めています。材料交換や完成品の取り出しで、停めていませんか？

帳票を書くために停めていませんか？　ちょこ停なのに、長時間、停まっていませんか？　機種切替時間は適正ですか？

少しでも機械を停めている時間を短縮できたら良いですね。

しかも、あなた一人でできるように考えました。

現場改善というと、プロジェクトで行うのが一般的ですが、あなた一人で、いつでもはじめられます。

一人で行うので、報告は不要です。上司の決裁も要りません。

あなたが考えて、実際に行ってみるのです。もちろん、今までの品質は落とさないようにしてください。

品質を落とすことは、改善ではなくて、「手抜き」なのです。

あなた自身のために、改善を行ってください。あなたの作業を楽にして、機械をじゃんじゃん動かすことが目的です。改善のメリットは、まず、あなた自身のために使うものなのです。

そして、あなたの作業が楽になれば、作業も早くなり、品質も向上します。

機械も、じゃんじゃん生産してくれます。すると、会社の儲けは後からちゃんとついてくるのです。