標準作業と監督者の任務|元トヨタマンの目
監督者(係長・組長・班長)は、常に事実に基づいてものを考えたり、言ったりする態度が重要である。
そのためには、標準作業のやり方をチェックし、現場での実地指導がなされなければならない。
そこで監督者は、作業者が標準作業どおりに作業をしているかを、絶えず現場を巡回してチェックし、実態をつかみ、もし不具合を発見したらその場で作業のやり方を実地指導できなければならない。
標準作業は生きていて、常に未完成である。
だから監督者は、標準作業に不備な点がどこにあるかを観察し、ごく小さな異常でも見逃さないようにしなければならない。
標準作業は改善の母体である。
標準作業は一度設定したらもうこれでよし、というものではない。
標準作業は改善の積み重ねの結果生まれたものであるが、今ある標準はムダで埋まっていると思って、常に改善により新しい標準作業を生んでいかなければならない。
常に前向きに改善を行ない、標準作業の改訂をしていくことが現場監督の任務である。