標準作業とは|元トヨタマンの目
効率的な生産を遂行するためには、「物」と「機械」と「人」を最も有効に組み合わせる必要がある。
この組合せの過程を「作業の組合せ」という。
この組合せの集約された結果が「標準作業」である。
標準作業は標準作業票として工場の各作業現場の見やすいところに掲示される。
標準作業は「新しい作業者が初めて作業する場合の指導書」である。
標準作業は「古い作業者がその作業に慣れて、標準外の作業をしないような歯止め」でもある。
標準作業に基づいて作業をする時の不具合点が、次の改善の芽となり、新しい標準作業票や作業指導書が作られるのである。
標準作業を守るということが、品質・安全を保証し、量・コストをも決定している。
管理者(部課長)は、現場に掲示されている標準作業票によって、それを作成した監督者(係長・組長・班長)の評価をすることができる。
管理者(部課長)は、現場でそれぞれの作業者が正しく標準作業を行なっているかどうかを調べることができる。
作業者が間違った作業をした時には、この標準作業を基本として、作業者にその間違いを指摘して注意してやることができる。
いわゆる、「目で見る管理」ができる。