業者管理・金型移動は断念!!
生産委託先であるB社の倒産が現実的なことになって、A社では預けてある金型の引き揚げを検討しました。
B社はこれに関しても一切協力はしてくれません。
ただ、金型が自社のものではなく最終顧客の資産であることは承知しているので、A社が引き揚げることに関しては認めざるを得ませんでした。
金型を引き上げる作業は困難を極めました。
仮に1日に10型移動させても100日以上かかります。
しかも、その作業をA社スタッフがすべて行わなくてはなりません。
また、当然のことながら自社工場にその金型の置き場も準備する必要もあります。
A社の工場長を中心に金型の移動計画を立て、実行に移しました。
ですが、100型も移動しない段階で金型の移動は断念せざるを得ませんでした。
その理由としては、やってみる1日に数型しか移動できなかったこと。
このペースではすべての金型を移動するのに1年以上かかってしまうこと。
その間、自社スタッフやトラックを専用に使うことができないことなどがありました。
結局、金型のそれ以上の引き揚げは行わないことにし、B社に対しては経営が継続できる数量の発注は確保することを約束して、継続して生産してもらうことになりました。