東大阪の文具メーカー・クツワ、「100年後も愛される文具」アイデア募集
文房具・生活雑貨の企画・開発・製造・販売を手掛けるクツワ(東大阪市長田中3)が現在、「100年後も愛される文具」をテーマにアイデアを募集している。
1910(明治43)年、文房具卸問屋として開業した同社はメーカーへの転換を図り、オリジナル商品開発のための企画部を1965(昭和40)年に開設。
5段階に芯の長さを調整できる鉛筆削り「ケズール」やプラスチックで刃物全体をカバーする安全はさみ「きっちょん」など、機能を持たせた学童文具を中心に製造し、グッドデザイン賞やキッズデザイン賞などを多数受賞している。
同社では創業100年の節目に「これから先の100年に良い文房具が作れるよう、一般公募してクツワの商品をより良くしよう」と、第1回「めざせ!100年文具への道 大賞」としてアイデアを募集。
同社の製品をベースにユニークなアイデアを募るもので、今年で6回目を迎える。
同コンテストでは優秀作品の商品化を目指しており、昨年には主婦の松尾和代さんが応募し、第3回の優秀賞受賞作品に選ばれた「最後まで使いたくなる鉛筆」を商品化し発売。
北海道~九州の新幹線各線の車両と駅名をデザインし、全国の新幹線の駅名を学べる商品で、鉛筆を使い終わった後にも学べるよう、地理と漢字を同時に学ぶことができる路線図を付録として付けた。
事務局の山中美貴子さんは「今年で創業107年目。アイデアが100年後も愛される文具になるかもしれないので、お子さまから年配の方まで気軽に応募していただければ」と呼び掛ける。
用意する賞は「100年文具大賞」、賞品は賞状と商品券10万円分など。締め切りは7月31日。応募方法は同社ホームページで確認できる。
出典:『東大阪の文具メーカー・クツワ、「100年後も愛される文具」アイデア募集』東大阪経済新聞