東大阪のヘルメットメーカーが女性向け自転車用ヘルメット販売 帽子のようなデザイン
ヘルメットメーカー「オージーケーカブト」(東大阪市長田西6)が6月18日、帽子のようなデザインの女性向け自転車用ヘルメット「SICURE(シクレ)」の販売を始めた。
子ども用、通学用、スポーツ用の自転車ヘルメットとオートバイ用ヘルメットを製造販売する同社。
自転車用とオートバイ用両方を製造する企業は珍しく、自転車用ヘルメットの国内シェアは14年連続1位を誇る。
一般自転車用のヘルメットは2000年ごろから販売しており、2004年から子ども用サイクルヘルメットの販売を本格的に始めた。
同社によると、近年、電動アシスト自転車はその便利さから販売台数を伸ばしているが、転倒による頭部のけがも増えているという。
同社広報課の柿山昌範さんは「昨今の高齢者による自転車事故の増加、死傷率の高さから、生命と重篤なけがから守るため直接効果の高いヘルメットを望む声が行政や警察関係からもあった」と話す。
これまでの自転車用ヘルメットはサイクリング用などスポーツ指向のものが多く、一般用自転車にも似合うヘルメットはないかとの問い合わせがあり、帽子タイプのヘルメットの開発を始めたという。
「日常に安心を」をコンセプトに据えた同商品は、日本人の頭の形に合わせた軽量コンパクトの帽体に帽子のようなヘルメットカバーを装着。
リボンを付けてエレガントなデザインに仕上げた。
国内安全基準のSG基準の認証には布をかぶせることや帽子のツバによる視野の確保が障壁となったが、リボンを絞ることで視野を確保する機能を持たせ特許を出願。
SG基準の認証とファッション性を両立させた。
夜間乗車時の安全のため、後頭部とツバの後部には車などのライトに反射する素材を採用した。
ターゲットは高齢者を中心としているが、「小さな子どもをシートに乗せるママユーザーにも、自分もかぶることで子どもに対するヘルメット着用の習慣付けを一緒にしていただけることも期待している」と柿山さん。
価格は7,200円(税別)。サイズは54センチ~57センチ。カラーは、ベージュ、チャコール、ブラウンの3色。イオンバイクの一部店舗で販売する。
出展:『東大阪のヘルメットメーカーが女性向け自転車用ヘルメット販売 帽子のようなデザイン』東大阪経済新聞