最新技術動向を語る 第4次産業革命 (3)エッジが必要な理由
これまでのデータは、全てインターネット上(クラウドネットワーク上)に存在する高性能のサーバに集められ分析をするというのが一般的でした。
一方、最近流行になりつつあるエッジコンピューティングという考え方は、データをインターネット上にあるサーバに送るのではなく、エッジと呼ばれる現場(例えば工場の中など)に存在する高性能コンピュータに送ってデータ分析を行うという考え方です。
時代錯誤のように思えるかもしれませんが、IoTの世界においてはデータ分析した結果を迅速に行い制御に用いるという「迅速性」が重要になります。
例えば、自動車の運転アシストなどを考えた場合、制御がインターネット接続の状況やデータ送受信速度に依存するなどは話になりません。
機械の故障を人工知能で予知する予知保全に関しても同様です。
つまり、今後工場や製品の中に設置されるコンピュータには、これまでの省電力性や耐久性に加えて、より高性能なスペックが求められます。
エッジに該当するコンピュータに関しては、世界中でさまざまなコンピュータメーカーが開発を行っていますが、まだまだ研究段階であると同時に、市場は拡大していくと考えられています。