日本語をがんばって勉強しているラオス人がいます!! | ラオス縫製工場の日常
※当コンテンツはCBC Laoの提供でお届けいたします。
先日、LJセンターという、ラオス国立大学内にある日本とラオスとの交流施設内の日本語教室に参加してきました。
縫製工場がラオス国立大学のすぐ近くにあることから、日本語教室に日本人を呼ぶときにはお誘いを受け、ときどき参加させていただいています。
※LJセンターの入り口。日本とラオスの様子がうまく描かれています。左側がラオス、右側が日本ですね。
LJセンター内にはいくつか初級から上級まで日本語教室のクラスがいくつかあるようです。
今回は、1年と少し日本語を勉強している人のクラスに参加させていただきました。
授業内容は、ラオス料理を日本人に紹介するでした。
1組目は、ラオスの焼き魚とココナッツのプリンを紹介してくれました。
2組目は、ラオスの笹団子(カムアン県の名物)と焼きそば、たこ焼きを紹介してくれました。
手作りのボードは、表に料理が、裏に材料がかかれているのなど、アイデア満載のチームです。
3組目は、ルアンパバーンの郷土料理紹介です。
薬味のスープ、川海苔、佃煮のような料理を紹介してくれました。
ルアンパバーン出身者がいたことから、材料等を細かく説明してくれていました。
どのグループも準備にはかなりの時間を費やしていたようで、とても分かりやすく、上手に日本語で説明をしてくれました。
以前、日本語を勉強して数ヶ月、しかも初めて日本人と交流するというクラスにも参加させていただいたこともあります。
当たり前ですが、皆がたどたどしい日本語しか話せませんでした。
今回のラオス料理紹介では、それから1年ぐらい勉強を続けている人たちです。
彼ら、彼女らの発表は、日本語がとても上手になっていて、ここまで上手に日本語を使って、いろいろなことを説明することができるようになるんだと感心させられました。
日本語の発音やアクセントもとても上手になっていました。
その後、日本人が各グループに入っての会話の時間となりました。
私は、1組目のラオスの焼き魚とココナッツのプリンを紹介してくれたチームと一緒に会話を楽しみました。
下がその面々です。文学部日本語学科で昼間は勉強している人、観光を勉強している人、ビジネスを勉強している人、高校生とバックグラウンドは様々です。
彼らが作ったラオス料理紹介資料を資料をみると皆が一生懸命に日本語を勉強しているのがよく分かります。
この資料をみながら「あなたはこの焼き魚は好きですか?よく食べますか?」と質問を受けたり、逆に私から「このココナッツのプリンを作ることはできますか?」と聞いてみたりと、紹介してくれた2つの料理からいろいろなラオス料理のこと、ラオスの文化のこと、そして日本のことまで話が広がっていきました。
最後には、記念写真を撮りました。彼ら、彼女らが、日本語をあきらめずに勉強している人たちです。
日本人として、とてもうれしいです☆
このようにラオスでも、日本語に興味をもって勉強しているラオス人がいます。
ここで思うことは、彼ら、彼女らが日本語の勉強を続け、その成果を活かすためには、日系企業の力が大いに必要になってくるということです。
アニメや漫画を理解するために日本語を勉強する人もいますが、多くの人が日本語のレベルを高いレベルにもっていくときに必要なのはやはり「就職」へのモチベーションです。
特に、ラオスでは、英語や中国語、日本語など、語学力があることが高い収入を得るために必要な資格というか、条件となっています。
でも、この点で、日本語は他の言語に負けています。
欧米2カ国と日本に留学していた友人が次のように言っていました。
「日本は良い国だし、留学した欧米の国よりも日本のことは好きだよ。でも、日本語を勉強する価値があるかと言ったら別だよ。日本語ができても、就職先がそんなにあるわけでないし、日系企業の給料も良くない。そこが残念なところだよ。」
ラオスに住む日本人として、この友人が言ってたことは分かっていることですが、やはり直接このように言われると辛いものです。
このような現状が少しでも改善され、少しでも多くのラオス人が日本に興味を持ち、勉強してもらえるようにどんどんラオスに日系企業が進出して来てほしいです!!
日本語の勉強を通して学ぶことができるのは、日本語という語学だけでなく、日本の文化・歴史・社会であり、その先にあるのは日本への親近感で憧れです。
日本が、世界で勝負していく必要があるのであれば、日本に親近感や憧れをもつ人がたくさん必要なはずです。
最後になりましたが、一つ嬉しいことに、今日一緒に会話したグループの中にも、はっきりと大学卒業後は、日本企業で働きたいと話してくれた女性がいました☆
LJセンターの職員の方、いつも日本語教室に誘っていただきありがとうございます!!