日本の製造業が本来持っている強み【2】
日本のモノづくりのやり方は欧米のモノづくりと違うと考えています。
今回はそのことについてお話します。
ひとつの製品には必ず会社の全部門のかかわりがある。
企画から営業、生産、配達、代金回収を一人ですべてやるということはまずないだろう。
その製品を企画した部門から始まって、図面化し、注文を取り、工程を作り、材料を仕入れ、生産計画を作り、生産し、検査し、梱包し配達し、代金を回収するといったそれぞれの部門の人たちが、自分の役割にとどまらず現場でそのモノを前にしてワイワイガヤガヤとまじめな議論をすれば、必ずいろいろないい改善のアイデアが出る。
それぞれの部門だけではどんなに頑張っても出てこない全体最適の経営レベルのアイデアや具体的な改善の実践方法が現場で生まれるのである。
これはトップダウンで戦略を展開する欧米流のやり方とは真逆の、現場改善などの戦術実行を通じて戦略を形成する日本独特のアプローチである。
Question:
皆さんの会社では、文章にあるようにいろいろな部門の人たちが製品について一緒に語り合うという機会がありますか?