日本の製造業が本来持っている強み【14】

日本の製造業が本来持っている強み【14】

「日本の製造が本来持っている強み」として書いてきましたが、今回が最終です。

 

私は自分の27年間のコンサルタント経験から、日本の中小の製造業こそがこれからの大きな変化に対応できる一番近い場所にいることを確信している。

それは日本の中小の製造業ほど、全体最適の改善を実行し経営そのものの変革を実行しやすい構造のところは世界中どこを探してもないからだ。

私はこの文章を通じて大きな経営改革を提案するのだが、その手段は日本では誰もがこれまでずっと実行してきた現場改善だ。

日本の中小の製造業は社長を中心に改めてモノづくりの現場に全員で集合し、全体最適の改善を全員で実行し大きな経営変革を起こすのだ。

 

次回からは「全員で行う改善をベースとした新しい経営のアプローチ」というタイトルで連載を続けます。どうぞよろしくお願いいたします。

日本の製造業が本来持っている強み【14】

◎現場改善No.1コンサルタント。大手自動車メーカーにて、一貫して生産効率改善(IE)を担当し、その改善手腕を見込まれて、社命にてスタンフォード大学大学院に留学。帰国後、若くしてIE責任者として、全国の主力工場を指導、抜群の成績をあげる。 ◎現在、 柿内幸夫技術士事務所の所長 として、自動車、家電、食品、IT関連メーカーなどを指導。「現場で、全社員が一緒に改善する実勢指導」という独自のノウハウで、社長・工場長はもとより、現場の人たちから絶大な信頼をよせられる。中小企業のドロ臭さと、最新鋭の工場ラインの双方を熟知した手腕に、国内だけでなく欧米、中国、アジアの工場の指導に東奔西走する毎日である。 ◎1951年東京生まれ。東京工業大学工学部経営工学科卒業、スタンフォード大学修士課程修了、慶応大学にて工学博士号取得。 ◎著書「最強のモノづくり」(御沓佳美 共著)「“KZ法”工場改善」「儲かるメーカー 改善の急所〈101項〉」、「5Sでつくる高収益工場ビデオ」「図解でわかる生産の実務 現場改善」「現場改善入門」「現場の問題解決マニュアル」他多数。平成16年日本経営工学会経営システム賞受賞。工学博士、技術士(経営工学)。