日本の製造業が本来持っている強み【12】

日本の製造業が本来持っている強み【12】

私は毎日どこかの工場に伺って改善をしています。いつ雨が降ってもいいようにいつも折り畳み傘を持っています。だから梅雨時でも大丈夫です。

 

例えば設備稼働分析のように、新たな改善を行う際の現状分析で、これまでであれば観測者が時間をかけて観測し分析をする必要があったことでも、観測対象設備にセンサーを取り付けてそれをパソコンに接続し自動的にリアルタイムでグラフ表示することが可能な時代だ。

それも専門家の手を経ずに自前でそれらの設置が可能である。

すなわちセンサーは人間の五感と脳の能力を高めるセンスで使うべきものであり、あくまで原点は人間にある。

これまでやってきた改善のレベルを上げることに新しく登場したセンサーやシステムを使い、それを統合しながら大きなシステムに育てていくというやり方が自然であり、最初から作られた大きなシステムを導入する必要はないと考える。

 

Question:
センサーの原点は人間と書きました。いかがでしょうか?

日本の製造業が本来持っている強み【12】

◎現場改善No.1コンサルタント。大手自動車メーカーにて、一貫して生産効率改善(IE)を担当し、その改善手腕を見込まれて、社命にてスタンフォード大学大学院に留学。帰国後、若くしてIE責任者として、全国の主力工場を指導、抜群の成績をあげる。 ◎現在、 柿内幸夫技術士事務所の所長 として、自動車、家電、食品、IT関連メーカーなどを指導。「現場で、全社員が一緒に改善する実勢指導」という独自のノウハウで、社長・工場長はもとより、現場の人たちから絶大な信頼をよせられる。中小企業のドロ臭さと、最新鋭の工場ラインの双方を熟知した手腕に、国内だけでなく欧米、中国、アジアの工場の指導に東奔西走する毎日である。 ◎1951年東京生まれ。東京工業大学工学部経営工学科卒業、スタンフォード大学修士課程修了、慶応大学にて工学博士号取得。 ◎著書「最強のモノづくり」(御沓佳美 共著)「“KZ法”工場改善」「儲かるメーカー 改善の急所〈101項〉」、「5Sでつくる高収益工場ビデオ」「図解でわかる生産の実務 現場改善」「現場改善入門」「現場の問題解決マニュアル」他多数。平成16年日本経営工学会経営システム賞受賞。工学博士、技術士(経営工学)。