日本の製造業が本来持っている強み【1】
これまでは「世の中の変化と日本の製造業が抱えている問題点」という観点で私の考えをお伝えしてきましたが、今回からはそれに対して活用するべき日本の強みについてお話を続けます。
私は改善コンサルタントとして、これまで多くのモノづくりの現場で改善指導をしてきました。
そこでどんなことが起きているかをご紹介したい。
私の肩書は「改善コンサルタント」であるから、当然社長は現場改善での作業能率や品質の向上を期待して私を使い始める。
面白いことに、そうすると結果的には能率や品質はだけでなく、商品開発や営業収益の向上が起きてしまうことがしばしばある。
私は開発や営業の経験も知識もないので、私の指導で売り上げが上がったのではない。
しかし上がってしまうのだ。
では一体何が起きてそうなるのかをご説明します。
私は作業服を着て現場に出て改善指導をします。
その場には必ず社長や開発や設計、そして営業の責任者にもいてもらいます。
そして全員で一緒に改善を行う。
このことにより現場に隠れている全社的な問題点を発見し、全体最適レベルで解決してしまうのです。
全員で全体を同時に見る!それが、私が関与していない部分も全体的に盛り上がる理由です。
Question
皆さんの会社でみんなで現場でワイワイやっているうちに、とんでもないアイデアが生まれてそれが会社に大きく貢献したという経験はありませんか。
追伸:このたび、経済産業省より「先進技術マイスター」(平成29年度)という称号をいただきました。ちょっと嬉しいです。