新年ごあいさつ&2017年はどうなる?世界を揺るがす大イベント目白押し
明けましておめでとうございます。
本年も ものづくりニュース を宜しくお願い申し上げます。
さて、2017年の日本の製造業、年明け早々から大イベントが目白押しです
1月5〜8日 アメリカでCES開幕
1月5〜8日までアメリカのラスベガスで開催されるCES2017。世界最大規模のコンシューマエレクトロニクス展示会で、毎年、何かしら世界を揺るがすテクノロジーが発表され、今後の方向性を図るには絶好の場です。例えば、古くはビデオデッキから、ハイビジョンテレビやタブレット端末、3DプリンターなどはこのCESで発表されました。
今年の目玉は「自動運転」。日産自動車のカルロス・ゴーン社長が基調講演を行うほか、自動車メーカーのホンダが大々的に出展する予定になっています。家電やデジタル製品の展示会に自動車メーカーが出展してプレゼンテーションを行うというのも、自動車と家電の距離がほとんどなくなっていることを如実に表しています。
これから自動車はどう変わっていくのか、それによって日本の製造業にどんな影響を与え、日本企業はどう対応していかなければならないのかを考える良いきっかけになります。
1月20日 トランプ大統領就任式
いよいよトランプ大統領が誕生します。大統領選の勝利後、円高に振れると思われていた為替がまさかの円安に振れ、TPPも国内では法案が通りましたが、果たして大反対のトランプ氏はそのままの姿勢を貫くのか、翻って賛成に回るのか。。。
製造業関連では、強いアメリカの復活をうたい、アメリカ企業の製造拠点の国内回帰も進む可能性が高まっています。FoxconnがiPhoneの製造拠点をアメリカに作る交渉が進んでいるという報道も出ています。
アメリカは大きな市場であると同時に、世界の流行を作り出す国です。またそこに製品やサービスを提供している企業があり、単なる市場規模だけでは測れない大きな影響力を持っています。それを鑑みた上で、アメリカ市場で売る、アメリカ企業へ売る戦略の見直しも必要になるかもしれません。
3月20〜24日、ドイツでCeBIT開幕 パートナー国日本、安倍首相も参加
CeBITは世界最大規模のITの展示会で、ドイツのハノーバーで行われます。
毎回、パートナーカントリーが選ばれ、その国にフォーカスした展示やイベントが催されます。今年はなんと日本がそのパートナーカントリーに選ばれ、安倍首相も参加することが予定されています。
世界的にIoTの波が広がっている状況で、日本がパートナーカントリーになったのは偶然だとしても良いタイミングです。日本には制御機器をはじめ、IoTに必要とされる技術を持った企業がたくさんあります。2020年の東京オリンピックに向けてさまざまなインフラ整備が進むなか、日本の技術の素晴らしさと有益性、採用するメリットを世界に発信する良い機会です。このチャンスを活かしたいところです。
一昨年のハノーバーメッセでは、アメリカがパートナーカントリーとして参加し、オバマ大統領が来場。そこで両国による第4次産業革命に対する協業が発表され、話題になりました。CeBITには安倍首相も参加するとのことで、すでにインダストリー4・0と協業することは発表済みですが、両国がより一層の協力関係を深め、世界のIoT、第4次産業革命でイニシアチブを取れるような、何かしらの発表がされることを期待したいですね。
2017年はどんな年になる?
予測は難しいですが、製造業企業で第4次産業革命、IoTの普及が進み、同時に単なる製品販売からソリューションやサービス領域の重要性が増し、新たなサービスが出てくることは間違いありません。
いまや日本の製造業は国内だけ見ていれば良い時代ではありません。世界の動きと連動して動いており、技術も市場もすべてが大きな転換期を迎えています。現在の環境は確実に変わります。
いまに危機感を持ち、新たなチャレンジをすること、そこから新たな何かが見えてくるはずです。
今年も ものづくりニュースでは、皆様のお役に立つであろう情報をご提供して参ります。
こんな情報が欲しい、知りたいなどのご意見も大募集しております。
本年もご愛顧のほど、宜しくお願い申し上げます。