改善の発表会を開きましょう!(4)
先日、これからの世の中は大方の予想に反することが普通に起きるのではないかと申し上げました。
そしてその対策として、「何が起きても大丈夫な実力を付けておくことです。
具体的には会社のすべての人が毎月改善を実行する習慣があるといった、変化に対して全員が自ら動くことに慣れている状態を作ることです。」と申し上げました。
そしてその具体的な方法の一つは全員が改善の実行を続けることとい言ったのですが、これに関してはかなりの確信があります。
私は25年前までの18年間、日産自動車に勤めておりました。
退職後もコンサルタントとして改善のサポートをしていたことがあるので、会社が大きく変わるということをリアルタイムで見ることができました。
当時ヘロッヘロであった日産自動車にゴーンさんが社長として来てリバイバルプランを実行し、極めて短い期間に復活を遂げたことは多くの方が知るところです。
ずーっと低空飛行だった日産自動車がV字回復を遂げたのですから、それは間違いなくゴーンさんの力です。
しかしゴーンさんの下で改革を実行した人はすべてそれまでの日産の人であり、大きな変化の多くの部分がその時までに準備されてきたことであることも事実です。
すなわちゴーンさんの卓越したリーダーシップで引き出された大きな力は実はそれまでも社内にあったということです。
今回の結論は、社内には大きな変革に対応するに十分な力が存在するが、その多くが埋もれているということです。
そしてその力を改善の発表会のなかで発見していただきたいのです。