改善とは思考錯誤の連続|元トヨタマンの目
①一番初めの異常警報ランプ(あんどん)の位置
(奥まっていて作業者に見えなかった)
②位置変更
(しかしまだまだすべての作業者に分からないと不評だった)
③さらに位置変更&サイレンを追加
(これでやっとすべての作業者に分かるようになった)
改善とはこのように思考錯誤の連続である。
まず思いついたらやってみる。
その際、その「質」はまったく問われず、「早さ」のみが問われる。
それで衆目にさらされることになる。
このように「見える化」されなければ、「質」も提案者一人で考えることになる。
しかしこのように「見える化」されれば、多くの人の意見が聞けるようになる。
一人で考えるよりも、多数で考えた方が良いアイデアは出やすい。
また最初に高い質まで含めて改善案を考えて、それを具現化してしまうと、初めから高い投資額となる。
高い投資をしてしまうと、そのあとではなかなかその修正がしにくくなってしまう。
これは韓国での事例だが、韓国人はこのあたりの改善のポイントがすでに備わっているような気がする。
問題は中国だ。
中国では、人事評価上で失敗の減点が大きいのか、失敗をすごく恐れ、完璧を求めようとする。
したがって、何か指示しても、その人は100点を求めようとするため、時間はかかるし、持ってきてくれた物はすでに投資されてしまっている場合が多く、修正が効かない。