改善する際の考え方|元トヨタマンの目
改善する際の考え方は、次の通りだ。
1.「目的」に対してWhy?Why?Why?……と何度も何度も繰り返すことにより、徹底した「目的の追求」を行う。
2.「目的は1つでも、手段はいくつもある」ということで、旧来の考えにとらわれずに、頭を白紙にして、自由奔放にたくさんのアイデアを考える。
3.考えられたいくつかの手段・アイデアの中で、最善のものを選び出す。
このようにしていると、何でもなく普通のことと思われていることでも、「何か問題はないだろうか?」と疑問を抱くようになる。
アイデアを考える段階でも、「これはできない!それはダメだ!」と考えないで、「何としても改善しよう!」と考えるようになる。
もちろん、「これはダメだ!」と何度も投げ捨てようと思うこともあるが、「なぜ、ダメなのだろうか?」と、さらにWhy?を繰り返すことによって、いつも不可能と考えていたことを成功に導くことができるのである。
改善というのはWhy?の積み重ねであり、決して途中で改善を諦めない、という「執念」にかかわっている。
他の人より、もっと多くのWhy?を繰り返せば、必ず大きな成果に結びつくはずだ。
– 新郷重夫「生産管理の革命と工程機能の改善」日本能率協会、より抜粋・要約