恐るべし韓国企業|元トヨタマンの目
今週は1週間韓国だ。
この企業とはすでに1年半のお付き合いになる。
この企業はTPS改善事務局が非常にしっかりしており、現場の改善実施も確実に行われている。
私の仕事は、その改善内容の報告を受けて講評し、方向性を明確に示すことだ。
月曜日から木曜日まで4日間すべての製造部から報告を受けて現場を見る。
そして金曜日に役員も同席して、すべての部課長に私が講評をする。
そして晴れて日本へ帰れる。
結局、最終日にプレゼンをしなければならないのだから、月曜日から木曜日まで毎日夜はホテルでプレゼンの資料を作らなければならない。
その日の分は、その日のうちにまとめなければ忘れてしまう。
したがって、韓国でのこの1週間は「地獄」の1週間だといえる。
しかし月日がたつに従って、改善内容が非常によくなってくるのが分かる。
発表をする部課長たちの目が「こんなにやっだんだよ。青木さん聞いてくれよ」ということを語っていることが分かり、こちらもつい気合が入ってしまう。
現在のレベルで、すでに韓国では一番のTPS習得企業だと私は思っているし、彼らもそう言っていた。
このペースで改善を進めて行けば、そう遠くない将来に、この業界では日本企業を追い抜けるのではないかと思っている。
毎回帰国する金曜日の夜のインチョン→名古屋便に乗った時の、ホッとした気持ちと充実感は筆舌に尽くし難い。