思わずニヤリ ミュージックビデオで産業用ロボットと音楽が見事に融合

思わずニヤリ ミュージックビデオで産業用ロボットと音楽が見事に融合

先日、リオパラリンピックの開会式で産業用ロボットと人がダンスを踊るという演出をご紹介しましたが(色んな意味で感激 リオ・パラリンピック開会式でロボットとダンス)、今度は日本のエンタメ業界における産業用ロボットの活用事例です。

女性ラップシンガーDAOKOの新曲「ダイスキ with TeddyLoid」のミュージックビデオは、KUKAの産業用ロボットを使って撮影されました。

蜘蛛をイメージした足に8台、本体であるDAOKOを支える部分に1台が使われ、近未来的な雰囲気と妖艶な感じが出ています。閉鎖的で薄暗い空間を、無機質なロボットが滑らかに動くのは決して気持ちのいい感じではないですが、逆にそういう世界観にはピッタリな気がします。パラリンピックの時はロボットに愛嬌がありましたが、今回は逆におどろおどろしいものに見えますね。
※ちなみに、DAOKOは1997年生まれの女性ラップシンガーで、独特の世界観が人気だそうです。

■前から見たとき
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■横からはこんな感じ
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■ピカーッと後光が刺す感じ
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製造現場以外の部分でも産業用ロボットが使われるのを見ると、まさにロボット時代の到来を感じます。ロボットが身近にある世界を実現するには、人間の心のなかにあるロボットに対する恐怖や嫌悪感、違和感をなくしていかなければなりません。そういう意味で、本来の用途以外でもロボットの活躍の場が広がっていくのはとても良いことだと思います。こうした取り組みがどんどん出てきてほしいですね。

参考:DAOKO『ダイスキ with TeddyLoid』Music Video[HD]

参考:DAOKO「ダイスキ with TeddyLoid」MVメイキング【SPACE SHOWER NEWS】

参考:DAOKOオフィシャルウェブサイト


1975年群馬県生まれ。明治大学院修了後、エレクトロニクス業界専門紙・電波新聞社入社。名古屋支局、北陸支局長を経て、2007年日本最大の製造業ポータルサイト「イプロス」で編集長を務める。2015年3月〜「オートメーション新聞」編集長(現職)。趣味は釣りとダーツ。