徹底分析!ファナック 緑のロボット「CR-35iA」11の特長
いま世に出ている協働ロボットのほとんどは10kg可搬以下。ハンドを取り付けたら、持つことができるのはわずかに数kgから数百グラム程度。それではできることは限定されてしまいます。
そんななかでファナックの「CR−35iA」、通称”緑のロボット”は、35kg可搬と圧倒的なパワーを持ちながら、人と並んで作業ができる唯一無二の優れたロボットです。
今回はそんなファナックの緑のロボット「CR−35iA」を、予備タイヤの積み込み作業のデモ動画を通じて徹底分析してみましょう!
出典:FANUC Europe,FANUC CR-35iA – Collaborative Robot
■特長その1 安全柵が不要
ロボットの設置場所の自由度が高くなっています
■特長その2 人と並んで作業が可能
本来であれば人はロボットの稼働領域に入ることすらNGですが、緑のロボットならOK
■特長その3 可搬重量は35kg
タイヤや金属ワークなど20kg程度のものは結構存在し、持ち運ぶのも一苦労する重さです。
■特長その4 手で触ればすぐにストップ
「ちょっと待て」みたいな感じで止められます
■特長その5 衝突を感じたらすぐに停止
死角からぶつかってきても、すぐに停止するので安心です
■特長その6 ボタンを押すだけで簡単リスタート
復旧も簡単。
■特長その7 ロボットはいつでも押して位置を変えられます
近づきすぎて自分の作業しにくい場合は、動かして位置を変えることもできるようです
■特長その8 ISO10218−1 Cat.3 PLD認証済み
■特長その9 全体が柔らかいカバーで覆われて衝突しても安心
むにゅむにゅのカバーがあり、衝突しても痛くありません
■特長その11 従来のロボット同様にティーチングペンダントで動かせます
中身は他のファナック製ロボットと同じなので、性能や信頼性はお墨付き。
産業用ロボットは、もともと3K作業を代替するものから始まりました。
数十kgから数百kgもある金属製ワークなどの重量物は人手では運べないので、そうしたものの搬送、ハンドリングなどで早くからロボット化されました。その一方で、数グラムや数kgレベルの小さなものは自働機や搬送機器で運ばれるようになり、重量物と軽量物は自動化が進んでいきました。
残ったのが、数kgから数十kg程度の人手でも何とか運べるくらいの重さのものでした。しかし、こうした重量物の搬送は、作業者への負担は大きく、腰を痛める人が続出。
このCR−35iAは、こうした現場作業員の困りごとを解決するロボットで、今のところ他社が実現していない領域にあるロボットとして各方面から注目を集めています。
出典:FANUC Europe,FANUC CR-35iA – Collaborative Robot