工場新設・増設情報 9月第5週 テクノフレックス、シミックCMO、横浜ゴム、ポリプラスチックス
【国内】
▶︎テクノフレックス
生産効率の向上と製品対応力の強化によるマーケット獲得を目的に、伸縮管継手(継手事業)の主力工場である新潟工場(新潟県村上市)を拡張する。既存工場の隣接地に工場を増設し、既存の工場と一体化することで、工場規模の拡大と設備の充実を図るとしている。
増設する工場の敷地面積は約3300平方メートル、延床面積は約1800平方メートル、総投資額は約5億4000万円(別途用地取得費約9000万円)。着工は2020年11月、完成は21年6月を予定。
▶︎シミックCMO
静岡事業所(静岡県島田市)に医薬品の連続生産設備を導入する。
連続生産は、通常の医薬品製造時(バッチ生産)に必要とされるスケールアップが不要となり、稼働時間や処理速度を変えることでロットサイズを臨機応変に変更することができる。このため開発から商用生産までの期間やコストの低減が可能となり、柔軟な生産管理が期待されている。
本格稼働および受託開始時期は2021年5月を予定。
【海外】
▶︎横浜ゴム
農業機械用タイヤなどオフハイウェイタイヤの生産販売グループ会社、ATG(アライアンスタイヤグループ)の生産能力増強のため、インドのアチュタプラム工業団地に新工場を建設する。
新工場建設により、横浜ゴムグループのオフハイウェイタイヤの供給網はインドに3拠点、イスラエルに1拠点、ベトナムに1拠点、日本に3拠点の4カ国8拠点、日量の生産能力の合計は480トン (ゴム量)となり、グローバルでのオフハイウェイタイヤにおける競争力強化をさらに加速させるとしている。
敷地面積は約32万平方メートル、着工は2020年第3四半期、生産開始は23年第1四半期からを予定。設備投資額は1億6500米ドル。
▶︎ポリプラスチックス
ドイツ現地法人のTOPAS Advanced Polymers社が、「TOPAS COC」の世界的な需要の高まりに対応するため、ドイツのロイナに環状オレフィン・コポリマー(COC)の新工場を建設する。
TOPASは高い純度とガラスのような特性により、幅広い用途で開発され、多くの医療機器に活用されている。新工場は、年間2万トンの生産能力で、現在の生産量を2倍以上に増やすとしている。
2023年半ばまでに稼働予定。