工場新設・増設情報 4月第4週 サンスター、ダイベア、ビークルエナジージャパン、コカ・コーラ ボトラーズなど
▶︎サンスター
山梨県南アルプス市のサンスターグループ山梨工場の敷地内に、洗口液などを生産する新工場棟を建設する。新工場は、少量から大容量までの多種のボトルに対応できる容器成型工程を含む一貫生産とし、生産能力は、現在、洗口液を生産している大阪・高槻工場比3倍を予定。国内外で市場が伸びている洗口液における事業拡大を目指す。
延床面積は約7000平方メートル(地上2階建て)、着工は4月、稼働開始は2021年度内を予定。投資額は約50億円。
▶︎ダイベア
ジェイテクトグループのダイベアは、グループ初となる精密軸受専用工場を大阪府和泉市に建設し、4月10日に開所式を行なった。新工場では、超高性能軸受「PRECILENCE(プレシレンス)シリーズ」の生産を行い、卓越した精度や性能が求められる新領域に参入する予定。
また、同敷地内にダイベアグループのミッドテックの工場も開設し、仕入先を統合することで、経営体質の強化を図るとしている。
ダイベア和泉分工場の敷地面積は2290平方メートル、延床面積は3009平方メートル。
▶︎木村工機
空調機器の主要部品である熱交換器の製造工場を新たに建設するため、大阪府東大阪市に建設用地を取得する。売上高が順調に増加しているため、生産能力の拡大を図る。また、並行して現在空調機器の生産を行っている八尾製作所(大阪府)のリニューアルも予定しており、生産能力30%増を見込んでいる。
建設時期は、新型コロナによる経済情勢を踏まえて検討し、本格稼働は2022年3月期以降を予定。
新工場の敷地面積は約5457平方メートル、投資金額は約14億円。
▶︎ビークルエナジージャパン
京都事業所(京都府乙訓郡)に新設したハイブリッド車用のリチウムイオン電池セル、および電池モジュール・パックの生産ラインの新棟が完成し、4月7日に竣工式を行なった。同事業所のHV用電池の生産棟はこれで2棟となり、新棟ではHV車両で年間15〜20万台分の電池、モジュール・パックの生産を予定している。
延床面積は3万平方メートル(4階建て)。
▶︎コカ・コーラ ボトラーズジャパン
白州工場(山梨県北杜市)にて、新ラインの本格稼働を開始した。同社は2019年から2020年までに7本の新ライン稼働を予定しており、今回が4本目となる。
新ラインでは、環境に配慮したEB(Electron Beam)滅菌システムを採用し、製造時に使用する水使用量が従来システムと比べて1日あたり約400トン 削減を実現。飲料後の資材分別を簡素化する「い・ろ・は・す天然水」ラベルレスを生産する。
生産能力は、1分間あたり900本。投資額は約57億円。
▶︎エムアンドエヌ
産業機械部品の金属加工を行う同社は、生産拡大のため、神奈川県相模原市に新工場を建設する。近年のIT/エレクトロニクス市場の拡大に伴い、半導体関連の産業機械に係る金属部品の引き合いが増えていることから新工場を建設し、関連する機械設備を導入。生産能力の拡大を図るとともに、新製品の開発を行うことで、付加価値創出額8300万円を目指すとしている。
延床面積は約2591平方メートル、着工は4月、竣工は10月を予定。