工場新設・増設情報 4月第3週 京セラ、第一工業製薬、アイリスなど
【国内】
▼京セラ
ロボットやAIを活用した生産設備の自動化など、自社生産設備の開発体制の強化と制作スペースの拡張を目的に、滋賀県野洲市に新工場棟(29号ビル)の建設を開始した。現在、大阪大東事業所にある生産プロセス・設備の研究開発拠点と、滋賀八日市工場の各工場・事業所向けの生産設備製作拠点を新工場に集約し、開発・製作スペースを約2倍に拡張することで、よりスピーディな開発体制を確立する。
建築面積は3849平方メートル(4階建て)、延床面積は1万3305平方メートル、投資総額は約50億円。操業は2020年4月を予定。
▼東北エア・ウォーター
産業・医療用シリンダーガスビジネスの強化を目的に、岩手県紫波郡の同社敷地内に、シリンダー充填工場を建設、3月28日に着工した。同工場の運営は、産業・医療用ガスサプライヤーの東北酸素と同社の合弁会社である岩手液酸が行う(19年6月設立予定)。出資比率は、エア・ウォーターグループが70%、東北酸素グループが30%。
延床面積は約1400平方メートル、完成は19年9月を予定。
▼第一工業製薬
食品や医薬品の原料などを手がける林原が保有する土地建物(岡山県加賀郡)を3月28日に取得。ライフサイエンス事業の次期ステップとして、専用工場を設ける。今後、GMP認定取得を予定し、医薬品製剤の他、同社グループで研究開発を進めるヘルスケア製品などの製造も予定。
土地面積は7万5882平方メートル。
▼ポッカサッポロフード&ビバレッジ
群馬工場内(群馬県伊勢崎市)に、豆乳ヨーグルトを製造する第二工場が3月22日に竣工し、稼働開始した。豆乳ヨーグルトはこれまで委託先工場にて製造していたが、新たな国内需要の創造と積極的な事業拡大を図るため内製化し、製販一体の事業展開を開始する。
建物面積は約6400平方メートル、投資額は53億円。
▼かわでん
配電制御システムを手がけるかわでんは、山形県南陽市に土地を取得し、新塗装工場を建設する。同社は山形県南陽市に本社および主要な生産拠点があるが、製品の品質向上と生産能力の強化を図る。
延床面積は約4790平方メートル、投資金額は約25億円。着工は19年7月、竣工は20年6月、稼働開始は同年7月を予定。
▼朝日印刷
京都クリエイティブパーク(京都府木津川市)で、新規製造棟の建設工事を3月25日に着工した。同パークは2015年に建設しており、今回は2期工事として店頭用医薬品パッケージや化粧品パッケージを主体として製造する新棟を建設。
建築面積は6729平方メートル、延床面積は1万2359平方メートル、投資額は約60億円。完成は20年2月を予定。
【海外】
▼IRIS KOREA
アイリスグループのIRIS KOREAが建設を進めていた仁川工場(韓国仁川広域市)が竣工した。韓国でのインターネット通販の売り上げ拡大を背景に、サーキュレーターなどの家電製品の販売が好調に推移しており、新工場では家電製品の生産を強化し、韓国国内での家電事業の拡大を目指すとしている。新工場は物流センターの役割も兼ねており、2万6560パレットの収容能力を持つ自動倉庫を設置。初年度の販売計画は50億円。
敷地面積は2万7619平方メートル、建物総面積は4万4662平方メートル、投資総額は約70億円。