工場新設・増設情報 2月第3週 ライオンケミカル、ヤマダコーポレーション、福井村田製作所、森永製菓など
▶︎ライオンケミカル
和歌山県有田市と有田川町に、新たに2工場を建設する。同社は、殺虫剤や清浄剤、消臭剤などさまざまな家庭用品の製造を手がけており、今後、市場拡大が見込まれる各種商品の製造拠点を集約し生産性の向上を図る。
延床面積は、約1116平方メートル(有田市)、約3781平方メートル(有田川町)。操業開始は21年2月を予定、投資額は約14億円。
▶︎ヤマダコーポレーション
国内外の需要増に対応するため、既存工場(神奈川県相模原市)を建て替え増設し、生産規模の拡大を図る。新工場では、気体、液体、粉体などのくみ出し、圧送、吸引用各種ポンプ、ポンプコントローラーなどの自動制御装置等の開発、製造を行う。
稼働開始は22年1月17日を予定、投資額は37億9300万円、操業開始時の雇用は110人を予定。
▶︎都築製作所
長野県上田市にある丸子工場の敷地内に新工場を建設する。新工場では、AI・IoT・ロボットの導入により、建設機械産業特有の“多品種少量生産”や“大幅な需要変動の吸収”を実現し、圧倒的な競争力を目指すとしている。
竣工は20年12月目標。
▶︎福井村田製作所
新たに取得した用地に2018年から建設を進めていた新生産棟(福井県越前市)が完成し、2月4日に竣工式を行った。新生産棟の完成によって、電子機器の高機能化、自動車の電装化によるセラミック部品の中長期的な需要増加に対応できる体制を構築するとしている。
延床面積は5万4144平方メートル(地上6階)、エネルギー棟は4295平方メートル、建築面積は9383平方メートル、エネルギー棟は1800平方メートル。総投資額は290億円(建物のみ)。
▶︎日本エアーテック
今後の売り上げ増加に向け、生産能力を高めるため埼玉県越谷市に新工場を建設する。主工場の草加工場(草加市)から約10キロメートルの近距離に位置する新工場では、主にエアーシャワーの生産を行い、作業効率をより向上させて納期・価格に対応するとしている。
完成は20年12月を予定。
▶︎森永製菓
鶴見工場敷地内(横浜市鶴見区)に新しい研究所を建設する。同敷地内には、現在も菓子・食品・アイスクリームなどの商品開発や食品加工技術開発、品質保証などを行う研究所があるが、今回、延床面積を約1.5倍拡大した新研究所を建設。新研究所では、同社が保有する幅広いカテゴリーの食品の知見・技術の融合・発展を図るとともに、パイロットプラントのテスト環境を整備し、国内とグローバル市場に向けた新商品開発・既存商品のさらなる品質向上を推し進めるとしている。
延床面積は1万3367平方メートル(4階建て)、着工は7月、竣工は21年9月、使用開始は10月を予定。建設費用は48億円。