工場新設・増設情報 11月第3週 三菱重工業、プレミアムウォーター、協和キリン、王子HD、太平洋セメント
【国内】
▶︎三菱重工業
長崎造船所(長崎市)の敷地内にある旧推進器工場(船舶用プロペラ工場)の跡地に、航空エンジン部品の製造を手掛ける新工場を建設した。航空エンジン事業を手掛ける三菱重工航空エンジン(MHIAEL)の長崎工場として、11月から稼働を開始し、段階的に生産規模を拡大していく。
新工場では主に短・中距離旅客機用のエンジン部品を製造し、コロナ禍からの回復後は再成長が期待される航空エンジン事業の新拠点として拡充していく予定。
▶︎プレミアムウォーターホールディングス
宅配水出荷数量の増加と、既存顧客の居住地域を鑑みた物流戦略の効率化を図るため、子会社にて岐阜県本巣郡に新たに土地を取得し、新工場を建設する。
不動産売買の契約締結日は2020年12月を予定。
▶︎協和キリン
高崎工場(群馬県高崎市)内に、新たに品質棟(バイオ医薬品分析施設)を着工した。高崎工場では主にバイオ医薬品を生産しており、新品質棟はバイオ医薬品の製品、原料の品質分析等の品質管理、品質保証に関連する業務を行う予定。
延床面積は約1万2630㎡(地下1階、地上7階建て)、完成は2022年7月、稼働開始は同年10月を予定。投資額は約140億円の見込み。
【海外】
▶︎王子ホールディングス
ベトナム南部のドンナイ省に、新たに段ボール工場を建設する。
同社はベトナムに5カ所の段ボール工場を有しており、今後、需要の伸びが期待される南部地区に同地区3カ所目となる段ボール工場を新設し、より一層の事業拡大を図るとしている。段ボール生産能力は、月産約1000万㎡。
敷地面積は約8万㎡、稼働時期は2022年5月を予定。投資総額は約60億円。
▶︎太平洋セメント
フィリピンにおける旺盛なセメント需要に応えるため、連結子会社であるタイヘイヨウセメントフィリピンズ(セブ州)に、最新鋭の生産ラインを新設する。総投資額は300億円程度を見込んでおり、セメント生産能力を年間約300万tに増強する。将来的には、年間販売量500万t、販売シェア10%以上を目指すとしている。
稼働開始は2024年5月を予定。