工場新設・増設情報 10月第1週 大和ハウス工業、参天製薬、味の素、クラレ、カネカ
【国内】
▶︎大和ハウス工業
横浜市戸塚区のブリヂストン旧横浜工場跡地に、ロボットの活用を想定した次世代型物流施設「DPL横浜戸塚」を新設する。
DPL横浜戸塚は、柏尾川の桜が見渡せる敷地内の屋外デッキや、カフェテリアを地域住民に開放し、施設内のコンビニも利用できるなど、マルチテナント型物流施設とする予定。
敷地面積は約5万6373平方メートル、延床面積は約12万6156平方メートル(地上4階建て)。着工は2020年10月1日、竣工は22年6月を予定。
▶︎参天製薬
滋賀プロダクトサプライセンター敷地内(滋賀県犬上郡)に、医療用点眼薬製造のための第3棟を新設する。
アジアを中心とした世界的な人口増加や高齢化に加え、経済発展により加齢や生活習慣病による目の疾患がますます増えることが予想され、医療用点眼薬需要の増加が見込まれていることから、製品安定供給のため、生産能力確保を目的に増設を行う。
着工は2021年2月、竣工は22年4月を予定。
▶︎味の素/味の素食品
昨今の顧客ニーズの多様化に応えるため、生産能力の増強を図るとともに、効率的な生産体制の再構築を行うことを目的に、神奈川県川崎市内にある味の素川崎事業所内に工場を新設する。
新工場では、減塩機能等を有する調味料を含む業務用製品(天然系調味料及び酵素製剤)の製造を行う。
稼働開始は2022年4月を予定。
【海外】
▶︎クラレ
使用済み活性炭を再生した、再生炭の世界的な需要拡大に対応するため、米国子会社であるカルゴン・カーボン社の欧州拠点の一つ、ベルギー・ケムバイロン社のフェルイ工場に、生産設備を増設する。
活性炭は近年、水・大気の浄化など環境関連用途で広く使用されており、特に欧州では環境規制強化や、天然資源の持続的利用、二酸化炭素排出量削減などの環境意識の高まりを追い風に、排出ガス処理、排水浄化等の工業用途において需要が拡大している。
増設分の生産能力は年産1万1000トン、稼働時期は2022年下期を予定。
▶︎カネカ
グループ会社のカネカメディカルベトナムにおける医療用カテーテルの生産能力増強を目的に、既存工場(ベトナムビンズン省)の隣接地に新工場を建設する。
近年、先進国を中心に高齢化が進行し三大疾患の患者数が増えており、医療用カテーテルを用いた手術は患者への負担が少ないことから、グローバルに市場規模が拡大していく見通しとなっている。今回の工場新設により、生産能力を約3倍に拡大する予定。
投資金額は約10億円、稼働開始は2022年1月を予定。