工場新設・増設情報 10月第1週 ポッカサッポロ、トヨタ、アイシンAW、明治HD、OKI
【国内】
▶︎ポッカサッポロフード&ビバレッジ
宮城県名取市にあるサッポロビール仙台工場内に、カップ入りスープの製造設備および粉末スープ顆粒原料の造粒設備を設置した仙台工場を新設し、このほど稼働を開始した。
近年、インスタントスープ市場は堅調に伸長しているため、より市場に柔軟に対応し、さらなる積極的な事業展開を推進するため仙台工場を設置。生産能力は年間160万ケース(24個/ケース)で、新工場の稼働により生産能力はこれまでの1.5倍となる。
延床面積は3200平方メートル、投資額は26億円。
【海外】
▶︎トヨタ自動車
米国テキサス州サンアントニオ市のトラック生産工場であるToyota Motor Manufacturingに、2021年にかけて約4億ドルを投資する。同工場はピックアップトラックの「タンドラ」「タコマ」を生産しており、ライトトラックへの高い需要が続く米国の市場環境を踏まえ、新しい生産設備の導入など工場の刷新を行う。
今回の投資は、17年から21年までの5年間で約130億ドルを米国に投資すると公表していた計画の一環。
▶︎アイシン・エィ・ダブリュ
テキサス州シボロ市にエィ・ダブリュ・テキサスを設立し、新たな生産拠点を建設する。新工場ではオートマチックトランスミッションの生産を行い、23年までの5年間で約4億ドルを上限とする投資と、約900人の新たな雇用を予定。
テキサス州のグレッグ・アボット知事は「テキサス州は、トヨタやアイシン・エィ・ダブリュのような革新的な企業からの投資により、製造業に優れる州としての地位を高め続けている」とコメントしている。
敷地面積は、約64万3000平方メートル、生産開始は21年9月を予定。生産能力は年間約20万台。
▶︎明治ホールディングス
中国における牛乳・ヨーグルト事業の拡大を目的に、明治100%出資子会社の明治(中国)投資を通じて、明治乳業(天津)を9月17日に設立した。同社の中国事業は、牛乳・ヨーグルト事業についてはチルド牛乳のおいしさに対する評価や安心・安全へのニーズの高まりを背景に、牛乳市場の拡大、中国国内における健康志向の高まりにより成長を続けている。
新工場用地の面積は5万4000平方メートル、生産開始は22年度下期を予定。資本金は約95億円。
▶︎沖電気工業
ベトナム北部ハイフォン市に、新たな生産拠点のOKIベトナムを設立、10月から稼働を開始する。稼働開始時は、メカトロシステム事業の主力製品であるATMと、その機能モジュールの生産を行う。
約100人規模の生産体制で稼働を開始し、将来的には500人規模体制への拡大を見込んでいる。