工場新設・増設情報 1月第3週 明治、村田製作所、ニプロファーマ、TOTOなど
【国内】
▶︎明治
工場見学施設「明治なるほどファクトリー坂戸」内(埼玉県坂戸市)に「アポロ見学ライン」を新設し、2月7日からオープンする。
2019年8月に発売50周年を迎えた「アポロ」の誕生秘話をなぞった工場見学となっており、「月面・宇宙探検ツアー」の世界観を演出する。製造ラインゾーンでは、「アポロ」の成型から包装までを宇宙船の内部から眺めるような演出で見学できる。完全予約制。
▶︎岡山村田製作所
電子機器の高機能化、自動車の電装化によるセラミック部品の中長期的な需要増加に対応する体制構築を目的に、新生産棟(岡山県瀬戸内市)を建設する。また、福利厚生施設の充実・生産能力拡張への対応として、厚生棟・エネルギー棟の増築も19年12月から開始した。
新生産棟の建築面積は5306平方メートル、延床面積は3万3262平方メートル(地上7階)。厚生棟・エネルギー棟の竣工は20年12月を予定、総投資額は約160億円。
▶︎東京エレクトロン宮城
本社工場敷地内(宮城県黒川郡)に、新たに「宮城技術革新センター」を建設する。同センターは、1階にパートナー企業との共創空間として利用できるラボエリアと、顧客トレーニングセンターを設置し、1階から2階にかけてはオープンイノベーションエリアを設ける。
建築面積は7400平方メートル、延床面積は1万7900平方メートル(地上4階、3・4階はオフィスエリア)。着工は20年6月、竣工は21年6月を予定。
▶︎ニプロファーマ
プレフィルドシリンジ製剤の増産体制を構築するため、伊勢工場(三重県松阪市)の敷地内に、新たに製造棟を建設する。
プレフィルドシリンジ製剤は、シリンジ容器にあらかじめ薬液を充填したキット製剤で、医療従事者の感染リスクの軽減や医療事故の防止、医療現場における作業の効率化などのメリットが挙げられることから、近年、医療現場においてプレフィルドシリンジ製剤の採用が進んでいる。
建築面積は約3450平方メートル、延床面積は約6900平方メートル(2階建て)、総投資額は約160億円。稼働開始は23年2月を予定。
【海外】
▶︎サクラフード
旭食品の子会社で業務用水産加工食品の製造・販売・輸出を手がけるサクラフードが、ベトナム カインホア省に新工場を建設し、12月に稼働を開始した。
生産量は旧工場より倍増しの1日最大6トン 、年間1800トンを予定。今後は主力製品の水産加工以外、冷凍フルーツの加工製造も手がける予定としている。
土地面積は1万481平方メートル(建物=6934平方メートル、工場=4746平方メートル)。
▶︎TOTO
グループ会社である東陶(福建)が、中国市場で見込まれる衛生陶器の需要伸張に対応することを目的に、新たな生産工場として第2工場(仮称)を建設する。第2工場は衛生陶器の量産工場と位置づけ、21年4月からの本格稼働を目指すとしている。
延床面積は約5万平方メートル(3階建て)、投資額は約153億円。
また、TOTOベトナムでは、第3工場の敷地内(ハノイ東のフンイェン省)に第4工場(仮称)を建設する。2月に着工し、22年7月からの本格稼働を目指す。第4工場は、世界各地域の需要に対応するグローバル拠点として世界に供給していく予定。
延床面積は約10万平方メートル(3階建て)、投資金額は約146億円。