工場レベルの把握は末端の作業者を見よ!!
今回も中国調達セミナーの岩城先生のお話しの中から、
参考になった部分をお伝えします。
岩城先生はバイヤーとして20年以上のキャリアをお持ちですので、
その間多くの新規取引先を開拓する仕事もやってきておられます。
そんな岩城先生が新規取引先の工場に行ったときに必ずチェックするのが、
末端の作業者のモラルや仕事ぶりという話がありました。
末端の作業者とは、その工場で賃金レベルが一番低い作業者のことです。
先生が主に調達していた一品ものの機械部品を生産している工場では、
大抵の場合、最終の梱包をする作業者たちの賃金が
工場の中では一番低いレベルに設定されていたとのことです。
一品ものの機械部品では、最終的に木箱に梱包していたので、
木箱に封をする梱包工たちの仕事ぶりを見てモラル、
モチベーションがどうかを観察して判断材料にしていたとのお話しでした。
岩城先生は、こうした末端の作業者をチェックすることで会社全体、
工場全体を把握できるともおっしゃっていました。