富士電機のソフトセンサ設計ツールが化学工学会「技術賞」を受賞、プロセス産業DXに貢献
この記事の内容をまとめると…
- 包括的な機能を有するソフトセンサ設計ツールが化学工学会『技術賞』を受賞
- プロセス産業におけるDX加速への貢献が評価
- 産学連携による共同開発により実現
従来、設計に多くの工数を要していたソフトセンサの分野において、富士電機株式会社が開発した、包括的な機能を備えた設計ツールが評価され、化学工学会の2024年度『技術賞』を受賞した。
ソフトセンサ設計ツール詳細
本ツールは、プラントオペレーションや機械学習の知見を取り入れたソフトセンサ設計プロセスを標準化し、作業効率化・自動化を可能とするものである。仮想計測技術の市場成長が期待される中、設計工数の多さが普及の障壁となっていた課題に対応し、経済的効果を実現した事例も得られている。
今回の受賞は、船津公人教授、金尚弘准教授、UBEエラストマー株式会社、UBE株式会社などの関係者との共同受賞である。開発は、日本学術振興会プロセスシステム工学第143委員会ワークショップNo.32において行われた。学術的知識と現場のノウハウを融合し、製品化を通じてプロセス産業のDX加速に貢献する点が高く評価された。