家庭/商業用LED照明アプリケーションのタッチ・センサ
以下のビデオでは、当社のタッチ・センサ専門家の一人が自己検知タッチ・センサと相互検知タッチ・センサの違い、およびLED照明アプリケーションの実装方法について説明します。
まず近接能力を示して、LEDの点灯方法と消灯方法を説明します。ビデオ中の説明を以下に書き起こします。
質問:家庭用/商用LED照明アプリケーションに、タッチ・センサまたは近接センサのいずれかを統合しようとしています。
それぞれにどのような設計上の考慮事項を検討する必要があるでしょうか?
良い質問です! 私はオン・セミコンダクターの多くのアプリケーション専門家の一人です。質問にお答えします。
消費者は一日に何回も、タッチ・センサや近接センサのお世話になっています。
店のドアの開閉から自動車の衝突防止センサまで、タッチ・センサと近接センサは利便性と安全性の2つの重要な利点を提供します。
過去10年において、これらのタイプのセンサを商用および家庭用アプリケーションに利用するトレンドが始まりました。
LEDアプリケーションへのタッチ・センサまたは近接センサの実装方法を論議する前に、センサがどのように動作するかを理解する必要があります。
要求仕様に応じて、いくつの方法でも使用できます。LED照明アプリケーション用のタッチ・センサまたは近接センサとして、LEDアプリケーションに実装可能なセンサを用いた一つのオプションを示します。
このソリューションは、相互差動検知として知られる検知方法を使用しています。このタイプの検知では、センサ・パッドと励起パッドの間に静電容量が形成されます。
相互差動検知は、電気力線を用いるリファレンスを使用してセンサ・パッドと通信し、不規則性を監視します。
指がセンサ・パッドに近づくと、電束の流れが妨げられて静電容量が減少します。センサ・パッドとリファレンス間の電気力の大きさに差がある場合は、応答が通知されます。
このリファレンスを使用すると、回路は絶えず適応して電磁干渉 (EMI) を防止することがでます。
このセンサは、タッチ・センサまたは近接センサのいずれかで動作するアプリケーションに応じて、ゲインと感度を変更する柔軟性も備えています。
ゲインを増やすとセンサは近接センサとして使用でき、機能を維持したままカバーすることができます。
この近接センサはパネルの下で密封できるので、センサをUL認証対応とすることができます。
ここにあるのは、外部LEDを駆動するLC717A10ARを搭載したタッチ・センサ評価ボードです。
ここで、LC717A10ARの近接機能を使用して、LEDを点灯/消灯する方法を示します。
まず、低いゲインでのタッチ・センサの設定から始めます。
見て分かるように、基板に触れてLEDを点灯させる必要があります。ここで、高いゲインに切り替えます。
そうすると、LEDを点灯/消灯させながらボードから離れることができます。
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ご遠慮なく質問をお寄せください。タッチ・センサ設計の問題解決のお役に立てれば幸いです。
それでは、また次回お会いしましょう。
出典:『家庭/商業用LED照明アプリケーションのタッチ・センサ』オン・セミコンダクター