変化のスピードを上げる KZ法【4】
先回のKZ法では、笑顔でおしゃべりしながら貼るというところで終わりました。
笑顔でおしゃべりは楽しいのですが、一つだけプレッシャーをかけます。
それはすべてはりきってもらうことです。
「張り切っていきましょう!」の“はりきる”ではなく、「20枚のすべてを一枚残らず貼りきる」のはりきるです。
「厳しい時代ですから、皆さんなるべくたくさんのカードを貼ってくださいね」と言ってしまうと半分くらいしか貼れません。
「一枚残らずすべて貼れ! 貼り残したら今日は家に帰さない!!」
こう言うことによって、参加者全員が隅から隅まで目を皿のようにして現場を見るのです。
ただ「正確に間違いなく」貼ろうとするとそれは難しいです。
何でもありの緩いルールですから「一カ月以内と思って貼ったたけど27日目に使われたらどうしよう……」などと心配する必要は全くありません。
アバウトに貼ります。
だから絶対20枚すべてが貼れるのです。
もし先に貼り終わった方はまだ貼り終えていない人を手伝ってあげてもかまいません。
この活動は正確性とか論理性を前提としません。
少しくらい間違っても全く問題ありませんし、むしろそういったアバウトな勢いがあった方がその後でいい結果が出るようですのでビクビクしないでバンバン進めます。
ですから、もし誰かが間違った理由でカードを貼ってしまっても、そのカードははがさずそのまま残します。
間違いであったとしてもその後のセッションで素晴らしい発見に結び付くことが多いからです。
これは口を使わない手足を使う “ブレーンストーミング” なのです。