変化のスピードを上げる KZ法【3】
先回のKZ法ではいろいろな部署からいろいろな人に参加してもらうというところまでお話ししました。
どこに集まるか……ですが、すべての読者の方に共通な場所である方が分かり易いので、例えば倉庫でやってみましょうか。
そして参加者は20人としてみましょう。
来て頂いた方には一人20枚くらいのカードとセロテープを渡します。
カードといいましたが、A4の用紙を8等分したくらいの名刺のような紙です。
コピーの裏紙をカットしたモノでいいですよ。
この場合は20人の参加者なので合計で400枚のカードです。
もし倉庫がとても大きい倉庫だったら全部を対象にすると広すぎて大変です。
一望できる範囲くらいを指定してください。
そしてその範囲の中でそれぞれの人がひと月以内に使わないモノ、あるいはご自分で考えて問題があるモノを見つけてカードを貼ります。
例えば別の部門からの参加者は「私はこの現場で働いていないからそんなの分からないです……」と思いますよね。
でも実際に現場に行くと、段ボール箱が汚れて潰れていて「絶対使っていない」と分かるとか、見えない裏の方に置いてあって「誰もこれの存在に気付かない」みたいなものは結構あるんです。
あるいは箱がきっちりフタされていて中が全く見えないモノは「問題だ!」、あるいは箱が傾いて積んであって「危ない!」と判断されたらそれらのすべてがカード貼りの対象です。
もし一つの箱に部品が20個入っていて、ひと月以内に10個使う場合は、残りの10個は今月使わない部品なのでカードを貼ります。
ただ部品10個の一つひとつに貼るのではなくその箱にカードを1枚貼ります。
部品に貼るとはがすのが大変だからです。
そして貼る時に大切なこと、それは怖い顔して黙ーって貼るではなくて、笑顔でおしゃべりしながら貼るということです。