台車捜索“うろうろタイム”削減!パナソニック、在席・所在管理システムを三松に納入
パナソニック ソリューションテクノロジー株式会社は、在席・所在管理システム『Location Data Analyzer』を、金属加工を軸にした小ロット製造代行サービスを手がける株式会社三松に納入した。
『Location Data Analyzer』とは
『Location Data Analyzer』は、小型の発信機(ビーコン)の電波を利用してヒトやモノの位置情報を把握するIoTシステム。
納入の背景
コア技術である金属加工を軸にした小ロット製造代行サービスを展開する三松では、「1個からでもお作りする」「品質にこだわる」「納期をきちんと守る」をモットーに、700を超える顧客を持つ。
同社の製造加工製品の種類は月9千種にもおよび、こうした多品種少量生産の現場で品質を維持し、納期遵守を徹底するためには、切削・抜き・曲げ・溶接・塗装・組立・検査といった各工程にかかる時間を細かく把握する必要があったという。
そこで三松は台車の動きからそこに積載されたモノの流れを把握し、リアルタイムでの工程の見える化、想定以上の時間がかかっているなどネックになりがちな工程の特定につなげるために『Location Data Analyzer』を台車管理の仕組みに採用した。
台車に取り付けるビーコンは小型のため、台車本体への影響はなく現場の技術員がストレスや負担を感じることもないという。
主な効果と特長
・軽量(約5g)・コンパクト設計(37mm×37mm)のビーコンを発信機として使うことで、台車本体や台車を運搬する人に影響を与えず、位置情報を見える化。
・クラウドサービスの画面から、台車ナンバーを入力すると、台車の位置情報を工場のマップに表示。これにより、台車捜索にかかる時間のロスを削減可能。
・台車管理システムと生産管理システムの連携により、「工番」ごとの工程をリアルタイムで把握。これにより、ネックとなりがちな工程を特定し、リードタイム短縮に向けた対策が可能(連携予定)。
出典:「パナソニックが株式会社三松に『Location Data Analyzer』を納入~280個のビーコンでモノの流れをつかみ、生産工程を見える化」PR TIMES
参考:「280個のビーコンでネック工程まで見える化~小ロット製造代行、三松流IoT活用術 モデル工場から広がる共創の輪~」パナソニック ソリューションテクノロジー株式会社