協働ロボット・協調ロボットに関するISO/TS15066公開 リスク評...

協働ロボット・協調ロボットに関するISO/TS15066公開 リスク評価で普及に後押し

国際標準化機構(ISO)は、人と並んで作業する協働ロボットについて、「ISO10218 産業用ロボットの安全性要件」を補足するものとして「ISO/TS15066」を公開した。協働ロボットの導入に際してシステムインテグレータがリスク評価を行うために役立つ包括的な文書となっている。

ISO/TS15066は、協働の概念と実現に必要な要件について記述。設計とリスク評価の要件に加え、人体の特定部位の痛覚閾値とロボットの速度、圧力、および衝撃との関係に関する調査研究も提供している。

協働ロボットの世界的メーカーであるユニバーサルロボットのグローバルコンプライアンス責任者で、ISO委員会にも参加しているラッセ・キーファー氏は「2011年のISO10218の最新版が公開された時点では、従来の産業用ロボットに重点が置かれていた。今回のISO/TS15066により、人間とともに安全に動作する協働ロボットを実装するための指針となる追加の仕様が発表されたことを嬉しく思う」とコメントしている。

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1975年群馬県生まれ。明治大学院修了後、エレクトロニクス業界専門紙・電波新聞社入社。名古屋支局、北陸支局長を経て、2007年日本最大の製造業ポータルサイト「イプロス」で編集長を務める。2015年3月〜「オートメーション新聞」編集長(現職)。趣味は釣りとダーツ。